足裏たこケア・原因と予防法

足裏の角質が盛り上がった症例(タコ)

足裏の角質ケアについて基本的な知識をご紹介します。タコができる原因や予防法について足爪の専門家であるシックネイルケアセラピスト®が分かり易く解説します。

足裏の角質ケアの基礎知識

角質ケアを始める前に、まず皆さんにお伝えしたいのは「角質は肌にとって重要な役割を果たすもの」ということです。一般的には「お肌の問題の原因」と思われがちですが、実際にはなぜ角質が必要なのでしょうか?

タコ(胼胝)は不要な角質のかたまり

タコは不要な角質がたまったもので、皮膚に圧迫や刺激が繰り返されると起こります。皮膚は自身を守るために角質層を厚くし、表面に向かって増えて硬くなるのです。

タコは主に足の裏や親指の付け根によくできます。厚くなった皮膚は黄色くなり、段々と盛り上がってきます。

タコができた場所では、皮膚が硬くなり、感覚が鈍くなるため、最初は痛みを感じません。しかし、進行すると圧痛を感じたり、皮膚がひび割れて亀裂が生じると、強い痛みが起こることがあります。

足裏の角質が盛り上がった症例(タコ)

角質は足の嫌な臭いの原因になる?

足裏にたまった角質は、嫌なニオイの原因になることがあります。

足の臭いが気になる方は、足裏の皮膚が半透明で厚く硬くなっていることはありませんか?これらは古い角質が皮膚の表面に現れたものです。

靴を履いていると、足は高温多湿な環境になります。足の裏には他の部分よりも汗腺が3〜10倍も多いため、結構な量の汗をかきます。蒸れて柔らかくなった角質を、雑菌が分解して増殖する際に嫌な臭いを発するのです。

つまり、高温多湿な環境が続くと汗をかき、角質が雑菌のエサになって増えることで、足の嫌な臭いが発生すると言われています。

足にタコができる原因は?

なぜ、足裏には角質がたまりやすいのでしょうか?その原因として、次のようなことが考えられます。

【1】刺激

角質がたまる原因の一つは刺激です。例えば、毎日歩く仕事をしている人や、サイズの合わない靴を履いている人は、靴の中で足が圧迫されたり摩擦が起こることが多くなります。その結果、角質が厚くなる可能性が高くなるのです。

【2】乾燥

通常、皮膚は水分と脂分が混ざった皮脂膜によって潤っていますが、足の裏には皮脂腺がないため、油分が不足して乾燥しやすくなります。

足もとの暖房器具を多用したり、熱いお風呂に入ると肌が乾燥しやすくなります。もし足がひび割れてしまった場合は、足を露出するサンダルや靴の使用は控えましょう。

【3】冷え性、足の血行が悪い

加齢や血行不良により、皮膚の新陳代謝が低下し、古い角質が溜まりやすくなります。
足の血行が悪くなると、栄養分が十分に届かず、肌の新陳代謝(ターンオーバー)がうまく機能しづらくなります。特に冷え性の方は足裏に角質がたまりやすい傾向があります。

【4】食事

ダイエットのために、炭水化物やタンパク質を極端に制限していませんか?
実は、炭水化物やタンパク質は体の体温を維持するために重要な役割を果たしています。食事制限が極端すぎると、体が冷えやすくなる可能性があります。

特に、ビタミンB群やC群が含まれている果物や緑黄色野菜の摂取が不足していると、冷え性の原因になります。また、現代人に不足しがちなビタミンEも、冷え性改善に必要な栄養素です。

【5】特定の病気

水虫や角化症のせいで、角質が厚くなり、ひび割れることがあります。

大きなタコが痛い時の対処法

足裏のタコへの対処には「削る」・「磨く」という対処方法があります。

対処方法(1)削る

この方法は最も古くから知られており、即効性のある方法です。角質を削る方法には、角質を柔らかくしてから削る方法乾燥した硬い状態で削る方法があります。

角質を柔らかくしてから削る方法では、お風呂などで角質に十分な水分を含ませて柔らかくし、その状態で削ります。この方法は、削りたい部分が自然に削れるため、無理なく行えます。ただし、ひび割れがある場合や炎症を引き起こす可能性が高い場合は、乾燥した硬い状態で削る方が適している場合もあります。

対処方法(2)磨く

クリームなどに含まれる粒子状のパウダーを使って肌をマッサージし、表面の角質を取り除く方法です。
この方法は、皮膚を傷つけるリスクが少ないため安全です。ただし、一度の使用では効果が出にくく、既に角質が厚くなってしまっている場合にはあまり効果が期待できません。角質が厚くなる前のケアとして、日常的に継続して行うことがおすすめです。

プロの角質ケア

正しい角質ケアとは、無理に角質を取り除くのではなく、余分な角質を取り除くことです。ドクターネイル爪革命の店舗では、角質ケアにおいて「削る」と「磨く」の方法を組み合わせています。専用のフットケア器具や機器を使用することで、安全かつ痛みなく、快適にケアを行います。

STEP 1:フットバス

footbus

フットバスで足を洗浄しながら、ゆっくりと温めて角質を柔らかくします。足の血管を温めることで血流が良くなり、ぬるめのお湯に浸かることでリラックス効果が得られます。これによって、角質のお手入れがしやすくなります。

STEP 2:削る

分厚くなったタコ(胼胝)のケアでは、独自開発したフットケア専用のコーンカッターやグラインダー(砥石を高速回転させて削る機械)を使用して削ります。角質を削り過ぎないように注意し、不要な角質のみを取り除くことが大切です。

STEP 3:スクラブケア

スクラブとは、粒子状のパウダー物質のことです。角質を取り除いた後の仕上げに使用し、スクラブ剤を使ってお肌をやさしくマッサージしながら滑らかに整えます。磨き終わったら、ぬるま湯でしっかりと洗い流します。

STEP 4:保湿

余分な角質を削った後は、肌の保湿ケアをしっかり行いましょう。その中でもオプションメニューとして「パラフィンパック」という方法があります。

パラフィンパックは、40~50度のロウに手や足などを浸してパックすることで、代謝を上げながら保湿効果を得る美容方法です。

パラフィンパックをした後は、10~15分ほど密着させたまま時間を置き、パラフィンを剥がしてから保湿を行います。これにより、保湿成分がしっかりと肌に浸透し、乾燥を防ぐことができます。

保湿・パラフィンパック

プロの技術と知識を活かしたケアをぜひ体験してみてください。

動画紹介:足裏のタコケア

 

足裏のたこケアのビフォーアフター

足裏の角質(タコ)の除去事例
足裏の角質(タコ)の除去事例2

角質トラブルの予防法

足の角質トラブルを予防するためには、以下のポイントに注意しましょう。

足に合った靴を選ぶ

靴のサイズや形状が足に合っていることが重要です。合わない靴を履くと、足に圧迫や摩擦が生じて角質が厚くなります。自分の足に合った靴を選ぶことが大切です。また、軟らかい中敷きを使うと足にかかる刺激を軽減できます。

圧迫や摩擦を避ける

足に負担をかけるような状況をできるだけ避けましょう。窮屈な靴やサンダルを避けることで摩擦を減らすことができます。自分の生活や歩き方を見直し、足に余計な負担をかけないようにしましょう。

これらの予防策を実践することで、足の角質トラブルを予防することができます。自分の足に合った靴を選び、圧迫や摩擦を避けることが重要です。予防策を実践して、再発を防ぎ、健康な足を維持しましょう。

足裏のタコでお悩みの方へ

職業や生活習慣など、実際には解消できない原因も多いかもしれません。足裏のタコが気になる方は、ぜひドクターネイル爪革命に相談してみてください。

私たちはそれに対応する専門知識と技術を持っています。あなたの足のトラブルに合わせたケア方法や対策を提案し、改善をサポートします。気軽にご相談ください。

足裏のタコケアのお悩み相談

ドクターネイル・爪革命の相談窓口をご活用ください。あなたの足のトラブルに対して適切なアドバイスやケア方法をご提案いたします。

足裏の角質ケアのご案内

足裏にできたタコでお悩みの方は、全国に約100拠点以上あるドクターネイル爪革命の店舗へお気軽にご相談ください。施設等への出張サービスによるフットケアも行っています。

 

この記事を書いた人
甲斐 充
プロフィール

・ドクターネイル爪革命 本店院長
・シックネイルケアセラピスト講師
・(一社)国際コ・メディカルアンドヘルスケア協会理事

魚の目・巻き爪・肥厚爪など、足の悩みを抱えた方へのケアや、再発防止のアドバイスを年間で約2,000件行う。

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※「シックネイルケアセラピスト®」は、一般社団法人国際 コ・メディカルアンドヘルスケア協会の登録商標です。当サイトに掲載されている足裏の角質ケア画像は、当グループで撮影した写真であり、店舗利用者の承諾を得て掲載しています。画像の著作権は弊社に帰属するものとなりますので、当グループのサイト以外での無断転載や転用を禁止いたします。