巻き爪になる原因は?

巻き爪になる主な原因は何ですか?
主な原因は「深爪」「靴の圧迫」「歩き方のクセ」の3つです。
これらが重なることで、爪に不自然な力が加わり、内側に巻くように変形してしまいます。一見関係がないように思える「姿勢」「運動量」「体質」も影響することがあります。
巻き爪(陥入爪と弯曲爪)のイラスト画像

「ドクターネイル爪革命」では、巻き爪のケアや再発防止のためのメンテナンスを行っています。しかし、正しくケアしても巻き爪を繰り返してしまう方は少なくありません。

巻き爪を繰り返さないためには、原因を知り、同じ行動を繰り返さないことが大切です。今回は、足爪ケアの専門家が、巻き爪の主な原因をわかりやすく解説します。

深爪による巻き爪

爪を短く切りすぎる「深爪」は、巻き爪の最も一般的な原因の一つです。一見スッキリして良いように思えますが、爪を支える皮膚が盛り上がり、爪の成長方向が妨げられてしまいます。

  • 深爪で爪の白い部分がなくなると、爪を支える面積が減る
  • 皮膚が盛り上がり、爪の成長方向を妨げる
  • 結果として爪が内側に巻き込むように成長

対策:スクエアカットを意識し、白い部分を1mm残す。

靴の圧迫による巻き爪

靴のサイズや形が合わないと、爪先に強い圧力がかかります。特にハイヒールや先の細い靴は、親指や小指を両側から押しつぶすような力が働き、爪が変形していきます。

  • 小さな靴やハイヒールなど、先端が細い靴で爪先に圧力がかかる
  • 両側からの圧力が続くことで、爪が変形
  • 冬場の厚手の靴下も同様の影響

対策:指先に5〜10mmの余裕を持つ靴を選ぶ。

歩き方・姿勢のクセ

歩行は爪の健康にとても重要な役割を果たしています。本来、歩行時の「地面からの圧力」が爪を平らに保っていますが、正しく指を使えていない歩き方では、その力が働かなくなります。

  • 爪には本来「地面からの圧力で平らを保つ」機能がある
  • かかと重心やペタペタ歩きでは、その力が働かない
  • 結果、爪が自然と内側に巻いていく

対策:足の指で地面を押し出す「つま先重心」を意識して歩く。

運動不足・体重バランスの変化

デスクワークや外出の少ない生活が続くと、足の指に刺激が届かなくなり、爪にかかる適度な圧力が減ります。また、片足重心や姿勢の偏りも、特定の指だけに負担をかける原因となります。

  • 歩行が少ないと、爪への下方向の圧力が不足する
  • 爪が本来の広がる刺激を受けず、巻きやすくなる
  • 逆に片足重心など、偏った体重のかけ方も原因に

対策:1日15〜30分のウォーキングを習慣に。

体質・遺伝・加齢による要因

巻き爪は生活習慣だけでなく、体質や年齢によっても起こりやすくなります。特に爪の乾燥、弾力の低下、血行不良などが重なると、自然にカーブが強くなっていきます。

  • 爪の乾燥や厚みの変化、加齢による弾力低下も影響
  • 家族に巻き爪の方がいる場合、遺伝的傾向も
  • 加齢とともに歩行量が減り、悪化するケースも多い

対策:保湿ケアと定期的なフットチェックを。

まとめ:原因を知ることが予防の第一歩

巻き爪の原因は1つではなく、複数の要素が重なって起こります。「切り方」「靴」「歩き方」を見直すだけでも、多くのケースで再発を防ぐことができます。もし痛みや腫れがある場合は、自己処置を避け、フットケア専門家や医療機関に相談しましょう。

最善の解決策は一人ひとり異なります。ご自身の巻き爪の原因を見つけ、この記事が予防に役立てることを願っています。

悩みを解決するための相談窓口

爪の食い込みが気になる方、違和感を感じつつ放置してしまっている方は、ドクターネイル爪革命の相談窓口をご活用ください。

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この記事を書いた人
甲斐 充
甲斐 充
(かい みつる)
プロフィール

・ドクターネイル爪革命 総本店(店長)
・シックネイルケアセラピスト講師
・(一社)国際コ・メディカルアンドヘルスケア協会理事

魚の目・巻き爪・肥厚爪など、足の悩みを抱えた方のケアや、再発防止のアドバイスを年間で約2,000件行う。