「爪がちょっと伸びてきたな」と感じた時に、家庭用の爪切りを使用してケアをする方がほとんどかと思います。しかし、ご高齢の方になりますと、自分で肥厚爪(※1)のケアをすることが難しくなってしまうことがあります。
(※1)肥厚爪とは、手や足の爪が分厚くなる状態のことで、そのまま放置していると、爪が剥がれやすくなったり、割れやすくなったりします。
もしそのようなことが起きてしまった場合、皆さんはまず誰に相談するでしょうか?あまりに症状がひどかったり、自分ではどうしようもない状態になってしまった場合は、病院へ行って診てもらうことを選択する方も多いでしょう。
その場合、医師は肥厚爪についてどのように対処することが多いのでしょうか。
そこで、フットケア専門店『ドクターネイル爪革命®』を運営する在宅医療マッサージ株式会社は、皮膚科医を対象に「肥厚爪の治療」に関する実態調査を実施しました。
ドクターネイル爪革命を運営する在宅医療マッサージ株式会社では、PRTIMESを活用してプレスリリースを配信しています。
今後も消費者動向を調査し、加盟店の皆様に役立つ情報を配信してまいります。
目次
調査概要 : 「肥厚爪の治療」に関する実態調査
調査日 | 2023年10月19日(木)~2023年10月20日(金) |
調査方法 | リンクアンドパートナーズが提供する調査PR「RRP」によるインターネット調査 |
調査人数 | 1,002人 |
調査対象 | 調査回答時に皮膚科医であると回答したモニター |
モニター提供先 | ゼネラルリサーチ |
患者から肥厚爪に関する相談を受けることはありますか?
はじめに、患者から肥厚爪に関する相談を受けたことがあるか伺いました。
「患者から肥厚爪に関する相談を受けることはありますか?」と質問したところ、『よくある(47.3%)』と回答した方が最も多く、次いで『たまにある(46.3%)』『あまりない(5.8%)』『まったくない(0.6%)』と続きました。
約9割の皮膚科医が肥厚爪の相談を受けた経験があると回答しています。
では、肥厚爪の治療を行うことはあるのでしょうか。
「患者の肥厚爪の治療をすることはありますか?」と質問したところ、『たまにある(57.8%)』と回答した方が最も多く、次いで『よくある(32.8%)』『あまりない(9.2%)』『まったくない(0.2%)』と続きました。
約9割の皮膚科医が肥厚爪の治療を行っていることがわかりました。
肥厚爪は、足に力の入らない方やあまり歩かなくなってしまった高齢の方でも多くみられ、高齢者にとっては身近な爪の疾患と言えるでしょう。
医師への肥厚爪に関する相談は本人・家族から依頼されるケースが多い
前述の調査で、患者から肥厚爪の相談を受けたり治療を行ったことがある皮膚科医の割合が多いことが明らかになりました。現状では、肥厚爪は皮膚科に相談する方が多いようです。
次に、皮膚科医の方に、患者の肥厚爪の治療はどのような経緯で行うのか伺いました。
「患者の肥厚爪の治療は、どういった経緯から行いますか?(複数回答可)」と質問したところ、『患者本人から相談・依頼される(53.2%)』と回答した方が最も多く、次いで『患者の家族から相談・依頼される(52.0%)』『爪の疾患などのために、医師が切ることを提案する(33.7%)』『その他の疾患や障害のために、医師が切ることを提案する(15.4%)』『他の医師や医療機関・施設から依頼される(5.2%)』と続きました。
患者本人や家族から治療を依頼される方が多いことがわかりました。
実際に、患者からはどういった理由で相談があるのでしょうか。
■患者からはどういった理由で相談がありますか?
- 専門知識をもった人に施術してもらいたい(30代/男性/埼玉県)
- 身体的な情報は家族以外に診てもらいたい(40代/男性/東京都)
- しっかりと治したい(40代/男性/東京都)
- 専門家だから安心(40代/女性/神奈川県)
専門知識を持った医師に治療してもらうのが安心だという回答が多く寄せられました。
また、自分ではケガをしそうで不安だからという声も見られました。
皮膚科医が行う肥厚爪の治療方法
ここまでの調査で、皮膚科医が行う肥厚爪の治療方法がわかりました。
次に、肥厚爪の治療を行う場合の方法を伺いました。
「患者の肥厚爪の治療をする場合の対応方法について教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『医療ニッパーを使用する(63.3%)』と回答した方が最も多く、次いで『一般的な爪切りを使用する(35.4%)』『グラインダーを使用する(31.5%)』『手術を行う(12.1%)』と続きました。
約6割の皮膚科医が、肥厚爪の治療には医療ニッパーを使用していることが明らかになりました。
もう少し具体的な治療方法を伺ってみましょう
■患者の肥厚爪の治療をする場合の対応方法について具体的に教えてください
- しっかりと洗浄する(30代/男性/埼玉県)
- 治るまで処方薬を使う(30代/男性/山口県)
- 削っていくしかない。丁寧な削り方や、清潔に洗う方法などを指導してご自身でも日頃から行ってもらう(40代/女性/神奈川県)
- 周辺皮膚を柔らかくする(40代/男性/埼玉県)
これらの回答が寄せられました。
また、合わないサイズの靴を履いてないか指導するという回答もありました。
患者の肥厚爪の治療ができずに断る場合も!その理由は
ここまでの調査で、肥厚爪の治療には、医療用ニッパーを使用する皮膚科医が多いことがわかりました。
では、肥厚爪の治療を断ったり中止したりすることはあるのでしょうか。
「患者の肥厚爪の治療を断る(中止・受付拒否)場合はありますか?」と質問したところ、『たまにある(49.7%)』と回答した方が最も多く、次いで『よくある(27.2%)』『あまりない』と続きました。
およそ8割の方が、肥厚爪の治療を断ったり中止したりすることがあると回答しました。
その理由を伺ってみましょう。
■患者の肥厚爪の治療を断る理由とは?
- うまく切除できそうにないとき(50代/男性/埼玉県)
- 事態を悪化させる恐れがある場合(40代/男性/東京都)
- 完治する可能性が低い場合(50代/男性/静岡県)
- 本人が困難を感じていない場合、治療を拒否することがある(30代/女性/神奈川県)
これらの回答が寄せられました。
また、そのほかには「本人が嫌がっており、怪我の恐れがあるとき」という回答も見られました。
患者の状況や症状次第では、治療を断る場合もあるようです。
爪に問題がある場合は自己判断で解決しないほうがいい
ここまでの調査で、患者の症状・状態次第では皮膚科医が肥厚爪の治療を断る場合があることがわかりました。肥厚爪は専門家でも対応できないケースがあることがうかがえます。そこで、爪に支障がある場合、自己判断をしない方がよいか伺いました。
「爪に支障がある場合、自分や家族だけで判断し解決しないほうがいいと思いますか?」と質問したところ、『ある程度はそう思う(53.7%)』と回答した方が最も多く、次いで『とてもそう思う(35.5%)』『あまりそう思わない(9.4%)』『まったくそう思わない(1.4%)』と続きました。
およそ9割の皮膚科医が爪の疾患を自己判断しない方がよいと回答しています。
では、肥厚爪については誰に相談するのがよいのでしょうか。
「肥厚爪について、誰に相談・依頼をするのがよいですか?(複数回答可)」と質問したところ、『医療連携のある民間のフットケア専門店(46.6%)』と回答した方が最も多く、次いで『医療連携のない民間のフットケア店(46.5%)』『皮膚科医(38.6%)』『大学病院(10.5%)』と続きました。
およそ半数の皮膚科医が、肥厚爪は医療連携のある民間のフットケア専門店へ相談・依頼するのがよいと回答しました。
まとめ
今回の調査で、約9割の皮膚科医が肥厚爪の相談を受けた経験があると回答し、肥厚爪に悩む患者が多いことがうかがえます。
しかし、皮膚科医のおよそ8割が肥厚爪の治療を断るケースがあると回答し、肥厚爪は皮膚科での治療が困難な場合もあることが明らかになっています。
また、およそ9割の皮膚科医が爪の疾患を自己判断しない方がよいと回答しました。およそ半数の方が医療連携のある民間のフットケア専門店でのケアをおすすめしています。